古色迷宮輪舞曲 La Roue de fortune感想

まず、Vita版のスタート画面はアスペクト比を間違えているようにしかみえないんだよなあ。
f:id:arcright:20140415141514j:plain

さて…茶会の続きだ

多世界解釈を用いたループ作品なのだが異なる時間軸の話がリンクする上、終盤は視点が変わることが多いので回収した伏線を自分の頭の中でつなげていかないといけなかったかな。正直終盤は理解が追いついて無いところがあった。

選択肢で進行する方式ではなく入手したキーワードを用いて物語を進行していくシステムはおもしろいね。
システムで特徴的だったのは上記のキーワードだとして、シナリオで特徴的だったのは異なる次元の観測者としてプレイヤーの意思が物語に影響していることを表現している点。「Ever17」を思い出してしまうね。
行人の立ち絵、ボイスが使用され始めた段階で「視点の移動」を察するべきなんだろうけど全然意識してなかった結果"あなた"というワードで答えを示された時に「そういうことか」というつまらん反応をしてしまうわけ。
何度も言ってるかもしれないけど物語終盤でそれまで前提として気づきあげていたこの世界での常識を崩していく行為がとても好きなので本作だと舞さんの立ち位置が変わったところとか、行人と主観の分離とかそういうところね。
あとは、時間軸の移動を行う際に移動を行った人だけではなく運命の輪の中にいる人全員が移動前の記憶を引き継ぐ可能性があるというのは辛いね。
「シュタインズゲート」だとリーディングシュタイナーを持つ岡部以外は記憶の引き継ぎがないのでないなりの辛い描写をしているんだが引き継ぎがあったらあったで辛い。
特に本作のシナリオ上目的の為には手段を選ばずやっているからなおさら罪悪感が積み上がって言って人間が壊れていく感じがなー。

クオリアについては「紫色のクオリア」で痛い目を見ている(楽しませてもらった)けどやっぱりだめだな。こちらの想像してない要素をつきつけられた時にクオリアがというくだりがあると妙に納得してしまうのはなんなのだろうな…

いろんな要素のハイブリッドでおもしろかったな。