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不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界読了

Book Review

不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界 (講談社ノベルス)

不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界 (講談社ノベルス)

人間は生涯が反抗期である。誰もがレジスタンスなのだ。

世界シリーズ第四作。既刊としては世界シリーズ最新作である。

不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界(以下本作)は、世界シリーズ第二作不気味で素朴な囲われた世界(以下第二作)の続きのようなものであり、当然ながら第二作を読んでいたほうがいい。
そもそも第二作を読んでいるというところからミスリードになるように書かれているように感じた。


主人公は第二作主人公「串中弔士」である。なお、重要人物「病院坂迷路」も登場する。まあこの病院坂迷路はバックアップなのだが。


話はそれるが、第二作で偽物の烙印をおされた串中弔士。偽物といえば前クール偽物語がアニメ放送していて視聴をしていて偽物っていうワード自体は共通点かなと思ったんだ。
偽物語の原作はまだ読んでいないのでアニメベースの話になってしまうのだが、偽物語は偽物を論破できる主人公がいる。
阿良々木暦。彼である。だからこそ偽物は偽物のまま終わらないし終わらせない。


そんな感じだったのだけど串中弔士に関してはどうあっても偽物なのだ。最後の最後まで偽物だ。


本作は第二作の14年後。串中弔士は27歳。病院坂迷路は第二作の迷路と同一人物ではないにしろバックアップというだけあってある程度関係はあるのだろう。だいたいのイメージは固まる。
結局最後まで病院坂迷路のバックアップとはいったい何なのか。病院坂はどうなっているのかは語られていない。
最終巻に期待しよう。

本作に登場する病院坂迷路について具体的に説明はあまりなく研究員ってことくらいはわかるのだけどあまり話はしていない。
だからこそ、「お前が勝手にそう思い込んでいただけだろう?俺はそんなことヒトコトも言ってないよ?」っていう最後の、学校の七不思議の結末が訪れるのだった。


最初は迷路ではなかった可能性とかいろいろ考えたんだけどこれはこれはミスリードされてる良い読者ですね。


クリエイターの十戒。串中君が考えたもの

「一、己の創造物を作品と言つてはならない(思い上がりもはなはだしい)。
二、他者の創造物を批判してはならない(同右。転じて、自己批判を怠ってはならない)。
三、創造に時間をかけてはならない( 時間よりも値打ちのある創造物などない)。
四、己の創造物を解説してはならない(説明が必要なものは未完成である)。
玉、自分のほうが先に考えていた、と言つてはならない(むしろ先に考えておきながら後塵を拝した不明を恥じよ)。
六、昔から温めていた発想を使用してはならない(発想は常に新鮮に。 熟すとは、腐るという意味だ)。
七、失敗の言い訳をしてはならない(失敗に言い訳の余地はない)。
八、受け手を批判してはならない( 批判はされるものであってするものではない)。
九、受け手を選んではならない(選ばれるのは常に自分) 。
十、造物主を名乗ってはならない(それは呼称であるべきで自称するべきではない)」

世界シリーズ最終巻「ぼくの世界」はメフィストにて絶賛連載中とのこと(wikipediaソース)なので刊行まで待つとして新本格魔法少女りすかに移ります。