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9時間9人9の扉 Smart Sound Novel感想

iPhone Review

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極限脱出 9時間9人9の扉」のiOS移植版である「9時間9人9の扉 Smart Sound Novel」をようやくやり終えた。原作であるDS版は未プレイ。

極限脱出 9時間9人9の扉

極限脱出 9時間9人9の扉

原作版未プレイなので細かい差異などについては解説できないが、App Storeでのレビューで触れられているパズル要素が無い点はかなり重要な変更点になる。
iOS版は読み物としてプレイできるようにその他の要素を排除して物語を楽しむことに集中させてくれる作りになっていてこれについてはよく作られている印象を受けた。
ただ、パズル要素が物語に深く関わっているストーリーになっているため原作版未プレイの俺からしてみてもより本作を楽しむためには原作版をプレイしたほうがいいと言える内容だった。

シナリオ「打越鋼太郎」に加えて「9」を強調した作りに「Ever17」を重ねずにはいられなかった。打越氏や中澤氏が現在もノベルゲームをリリースしてくれているからこそなのだが「ルートダブル」や今回の「9時間9人9の扉」でも「Ever17」並のインパクトを期待してしまうのが辛いところだ。

DS版ではどうだったのかわからないがiOS版ではボイスがない。まさかボイスがないなんて事がシナリオに関わってくるだなんて一ミリも考えてなかった。
ボイスがあれば冒頭でゼロが説明するノナリーゲームの音声があったと思うので伏線回収の時に受ける衝撃が更にましたんじゃないかな。ボイスなしでもそれなりの衝撃は受けたんだけど、あの時伏線貼っといたよね?っていう要素が少しダウンするかな。「9」の扱いについてね。

ノナリーゲーム
船内には数字の書かれた扉が何枚かある
これを【ナンバリングドア】という
今諸君らの目の前にあるのがまさにそれだ
ナンバリングドアを開くには各自に割り振られた
【バングルナンバー】が鍵となる
バングルナンバーの合計数――
その【数字根】が扉に書かれた数と一致した場合のみそれは開く
扉を開いた者だけがその先へと進める
ただし人数制限がある
ナンバリングドアを開くことができるのは【3人〜5人】までだ
当然その先へと進めるのも同じ人数となる
ゲームの目的はあえて言うまでもないだろう
この船から生きて脱出すること
脱出するためにの出口は船内のどこかに隠されている
探した前――【9】と書かれた扉がそれだ
最後に制限時間について言っておこう
諸君らもすでに気づいていると思うがこの船は今沈みつつある
1912年4月14日……かの有名なタイタニック号は
氷山に激突してから2時間40分後北大西洋に没した
諸君らにはもう少し時間をやろう
【9時間】――それが脱出までのタイムリミットだ

後はやっぱりどんでん返し系。ミスリードを促して前提条件を覆す俺が大好きな奴なんだけど覚えてるだけでも結構あったよね。語り手が断言してるわけでもなくあくまでも登場人物の思い込みをプレイヤーレベルにまで浸透させるのがうまいよなあ。

シナリオに関してはかなり良かったんだがこれどっかで見たことあるぞと思って紐付けると「Ever17」にたどり着いた。途中から超常現象的な事を語りだしたと思ったらこれですわ。
さすがに同じ事はやらんだろと思っていたのがそもそも間違いだったな。

一泡吹かせられましたな。信頼と実績の「打越鋼太郎」だった。
続編の善人シボウデスがこれでようやくできるのでより楽しみにしてやっていきたい。

システムに関してはフローチャートはかなり便利でタップするだけで過去の選択肢でどちらを選んでいたか選べるのはすごい便利。
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あとEDに辿り着いた時に次のEDに行くためのアナウンスがでるのもよかったし快適なシステムのお陰で物語に集中してプレイできた。

iOSでノベルゲームができるのは素晴らしいね。