この場所を、あたしたちの終点にしようって
「WHITE ALBUM2」本編には存在しないBADEND。そんなBADENDに最も近かったのはこのルートではないだろうか。
物語に一番必要なのは「小木曽雪菜」でも「冬馬かずさ」でもなく「北原春希」なのだから。
その「北原春希」を失ってしまうかもしれないルートであったから。
最後に「北原春希」を守ったのは「冬馬かずさ」であり「小木曽雪菜」だった。
二人共いいメインヒロインしてるんだけどやっぱり雪菜がすごすぎてかずさが霞んでしまう。
かずさのトゥルールートが残っているから今はまだとやかく言うべきじゃないだろう。
春希「「俺、俺、さ…昔より、嘘、上手くなったんだ…だから絶対バレたりしない」
冬馬「だから春希、頑張れ。お前は『嘘』をつくんだ」
嘘が上手くなった(自称)のはこういう事態に備えてっていう考えがあったんだろうか。
最終的には雪菜にも嘘を通し続けることができるようにとかそういう。
「closing chapter」で医学部との合コンに行った雪菜を探す時のようなレベルの嘘を恋人の前でできるようになったらそれこそ千晶と同レベルの壊れた感じになってしまうよな。
ただ、かずさとの暗号を使って留守電入れる時の「ゼロ」とだけ言った時。あの言葉のトーンは研ぎ澄まされてる感じがした。
5年前の記憶を上書くようにトラウマをなぞっていくルートなのでプレイしててもまたこの苦しみを経験させられるのかと。
2月14日。翌日の看病。同じ旅館。そして雪菜は全部知っている。
いっそ一面銀世界の中で堕ちてBADENDにしてくれたほうが楽だったかもしれん。
しっかり最後までやる辺りはさすがだなあというかこれが丸戸だなあと言うべきなのだろうか。
5年前のかずさとのやり取りをトレースしたかのような春希の台詞があってとてもよかった。
「俺を最初に引き込んだのはお前だろ」
「俺の揺れる気持ちを強引に引き寄せたのはお前だろ」
「お前なしではいられなくしたのは…お前だろ」
2月14日で思い出したけど親志の電話はなんだったんだ。かずさが婚約を知る原因だと認識してるんだがなんで親志を持ってくる必要があったんだろうか。
トゥルールートで親志でてくるといいなあ。めっちゃ関西弁なっとるでっていうのは武也から聞いていたけどボイスは初めてだよね。
冬馬曜子の「ありゃりゃんりゃん…」っていうボイス。作中で一番好きかもしれん。すごいいい。
武也の相談事の伏線が回収されていてスッキリした。武也自身に関することじゃないのね…
最後の日本公演時。プログラム変更した意図が読み取れてない。演奏開始前に春希が言ってる「断罪」とか最後の曲名出してるってことは春希との関係も含めての変更かとも思ったんだけどどうなんだ。
ピアノ演奏は相変わらず気持ちいい。トゥルールートで気持よくハッピーエンドを迎えるだけだな。あとは。
余談:このルートをクリアして取得できるトロフィー名が「coda 浮気エンド」。まあ間違ってないんだけどなんかさあこうちょっと違う感じがする。