読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

紅 kure-nai 感想/レビュー

Book Review

ライトノベルを消化していくだけで人生は豊かになる(誇張しすぎてる

紅 (集英社スーパーダッシュ文庫)

紅 (集英社スーパーダッシュ文庫)

巻数全四巻

  • 紅 〜ギロチン〜
  • 紅 〜醜悪祭〜(上)
  • 紅 〜醜悪祭〜(下)

「崩月流甲一種第二級戦鬼、紅真九郎」

紅を読み始めた当初はちょっと残念な気持ちでいた。
二巻であるギロチンを読み始めたあたりでしったのだが、この作品は作者片山憲太郎氏の「電波的な彼女」のアナザーストーリーであるということを知らなかったことだ。


アナザーストーリーということは本編を知っているとより楽しめるというのが筋である。そういった意味で少し残念だったが当の紅自身がとても好みであったためその気持ちは払拭された(ちなみに、電波的な彼女はギロチンを読み終わる頃、気づいたら全巻購入していたのだった)


兎にも角にも、紅真九郎がストライクゾーンにバシッと決まっていてそれだけで満足できるレベルだった。
弱さを持った人間が、表面的な強さだけではなく本当の強さを高めていき、守るものを見つけさらに成長していく。そんな物語俺は大好きなんだ


毎回思うことなんだが、鈍感主人公は正義なんだろうなぁと思う。ちょっとムカムカはするけど


八年前の事件以降、柔沢紅香を慕い彼女のようにとひたすら訓練に励んでいく真九郎が崩月流を学び、力はつけていく。
でも最後まで心の弱さだけは払拭できなくてそこにくる九鳳院紫である。


一卷での出会いから終始真九郎は紫に救われている。
もう互いに運命共同体のようなもんだな。


魅力的な女性陣は紫だけではなかった。
紅香を筆頭に夕乃と銀子などのいわゆる味方から、裏十三家、悪宇商会などの敵までとにかく個性的な(いかれている)やつらが多くて非常にたのしかった。


大切な物をみつけてそれを支えに生きるということは、それを失った途端に生きる意味を失ってしまう。
真九郎は当然ながら師匠柔沢紅香は最後まで生きている。と発言していただろうが、星噛絶奈との会話のときに抑え切れないくらいなのだからまだ重要な存在なのだろう。でもそれ以上に紫の存在が大きかったのであろう。
少しずつ人間らしく成長してきた真九郎がもし支えである自分の夢である紫を失ったとしたらそれは、また違う物語を作るくらいの規模にはなったのかもしれないな。


個人的に少し思ったのは、最後の用語集である程度納得はしたんだけど、登場していない表御三家と裏十三家に関しては、もっともっとエピソードがありそう(作れそう)だしもっともっとこの世界観でいろいろなキャラクターを見たかったという意味では残念だ。


もう一つは回収していないものが多すぎる点。
そもそも孤人要塞との戦いの始まりで話は終わっているけど、そもそもなんにも解決してないんだよな。
揉め事処理屋として動いていた話も、クリスマスの紫へのプレゼントだけ渡せば…みたいな真九郎が逃げた考えをしてる時の話で最後だったように思うし、そもそも柔沢紅香はどうなったんだよ。


まあ、でも盛り上がり方はとても好きだったしとてもおもしろかった。
電波的な彼女をこれから読むわけだ。
登場人物に柔沢紅香がいる時点でとても盛り上がってきた。


なお、四巻で本編はおよそ半分しか載っていなくて残りはアニメ紅の1話を書き起こしたものが乗っている。
紅放送時期は全くアニメを見ていない時期だった気がするので当然みていない。
wikipediaを読む限り設定の違いありそうだし原作消化した今ならより楽しめそうだ。


また、キャストも好きそうなので期待しておいていつか見よう(はよみろよ
真九郎をみゆきち、紫をあおちゃん、夕乃を新谷とかなぁ。
悪宇商会のキャストギロチン、ルーシーあたりまではいるからギロチンくらいまでなのかな


長くなったけど、久々に熱くなるいい作品だった。


以下、俺的名言集でも貼っとく(いつもはテキストファイルに隠してるけどね

紅真九郎

「ここは悩むところでも、迷うところでもありません。進むところです」

「崩月流甲一種第二級戦鬼、紅真九郎」

九鳳院紫

「嫌なことから逃げても、それが消えて無くなるわけではない。だから、受けて立つ」

「何をしたらいいのかわからない、というのは、何でもできるということだ」

法月夕乃

「美味しいものを食べると、幸せですよね? だから料理は、幸せを作ってるのと同じなんですよ」

村上銀子

「あんたね、『難しい』は出発点であって、結論じゃないのよ?中間点ですらない。それじゃあ、何も考えてないのと同じでしょ」

柔沢紅香

人生には無数の選択肢がある。が、正しい選択肢なんてもんはない。選んだ後で、それを正しいものにしていくんだ」

その他

リン・チェンシン

この世で取り返しがつかないのは、命くらいのものだ。それ以外は、たいてい何とかなる。取り返しはつく。やり直せる。諦めず、逃げなければ、どうにでもな

夕乃と銀子

夕乃「それでは村上さん、お邪魔しました」
銀子「どうも」
夕乃「今後とも、うちの真九郎さんと仲良くしてあげてくださいね」
銀子「長い付き合いですから」
夕乃「わたしと真九郎さんは、深い付き合いです」
銀子「そうですか」
夕乃「そうです」

真九郎と銀子

真九郎「優しい現実は?」
銀子「それは、幻想というのよ」

闇絵

「少年、幸せからは何も学べないよ。 困難から学びたまえ」

真九郎の心情

でも、それでも、今この瞬間くらいは前向きに捉えるとしよう。
そうするべきなのだ

瀬川静之と真九郎

静之「もめごとしよりやさん。しつもんしてもいいですか? 」
真九郎「どうぞ」
静之「アニメでいうと、今、どのへん?」

真九郎と紫

「わたしとおまえが一緒にいれば、きっと全てが上手くいく! 」

厨二病の俺にはいい栄養補給になりましたとさ