テイルズオブヴェスペリア クリア 感想/レビュー

先日リマスター版が発表された「テイルズオブヴェスペリア」。長らく眠っていたPS3版をようやくクリアした。

テイルズをプレイしたのも久しく、クリアした作品でいうと「テイルズオブジアビス」以来なので10年ぶりくらい?

当時Xbox360版との内容の違いが話題になり、Xbox360版が有料ベータなどと言われていた記憶がある。
主な違いにパティ関連があったことだけは記憶しているがパティ絡みのイベントは好きだったのでこれがないのだとしたら非常に残念。

登場キャラクターがみんないい。一番好きなのはユーリだが、リタも強いし、ジュディスも好き。個人的にはこの3強。
個人的な趣向とマッチしたというのもあるがユーリはいちいちいいセリフ言うし、もうなんか全部好き。

現在から考えるとだいぶ前の作品だが、オープニングムービー前のローディング以外にストレスが溜まるようなローディングは少なかったしシステムとしてもかなり良かったのでは。

戦闘に関してはあまり進化がなかったように思う。
本作の戦闘が合わなかったのか、年を重ねた結果かわからないが戦闘が楽しくないのがかなり心には響いた。
レベル上げが好きで戦闘からも逃げず出現する敵は全て倒して進むような人間のはずだったのだが。
本作の戦闘の70%くらいはオート戦闘を利用したように思う。

戦闘よりもはやくシナリオの続きが見たい思いが強かった。

テイルズにはテイルズにしかない良さがあったし、これからもJRPGの一角を担っていってもらいたい。

CHAOS;CHILD 各ヒロインエンド 感想

来栖乃々

尾上と来栖の戦闘中で分岐。
戦闘が終わる前に拓留が駆けつけることができ犠牲者を出さず切り抜けることができた。

ヒロインの中ではかなり力の入ったルートという印象。
なんというか、青葉寮を出てからはギャルゲでよくある展開で少々だれてきてどんどん期待値が下がっていった。
だが、来栖がずっと隠し続けてきた秘密がとてつもなく予想外だったのでそこで一気に盛り返した。

正直拓留が怒るのはちょっとわかるし、拓留が最終的に気づくことではあるんだけど地震の後介抱してくれていたのはこの来栖乃々なわけじゃん。
拓留にとっては彼女が来栖乃々じゃん。だからそこじゃないだろっていう感情がずっとあった。

拓留が抱えている負の要素のうち、幼い頃見捨てた南沢泉理も回収できるしかなり綺麗な終わりかたするルートだったかな。

でも、やっぱり俺は来栖乃々が好きだったから泉理に戻るのはちょっと悲しかった。

それにしても川原君あんな雑な捨てられ方してかわいそう。

泣いてる(黒)世莉架がとても好きだということがこのルートで確定的に。

有村雛絵

パイロキネシストで有村と共闘しているところで分岐。
ようやく香月が関わってくる。

有村のキャラクターも相まって一番幸せなルートだったかな。
と、思わせてからのエピローグ落ち。
拓留のかっこよさが目立ったルート。

山添うき

伊藤が結衣を殺したところで分岐。うきがその場に駆けつける。
うきの能力が関連してることはすぐわかるのであとはどうなってるかの答え合わせ。

蒼崎夢がうきの本当の姿(成長が止まってなかったIF)とか予想していたけど理想の姿だったか。
佐久間てめえ何事もなかったかのように治療してるんじゃねえよという感じ。

このあたりでエピローグで世莉架が語りかけてくるダメージが上がってきてた。

香月華

パイロキネシストから逃げるところで分岐。学校に逃げて新聞部部室にいったら香月と合流。
香月が喋れなかった理由が判明。あんまり驚きはなかった。
ナイトハルト先生が出てくるとは思わなかったw

前回の感想記事で先生が悪役であることを願っていた。と書いたが念願の悪役デビュー。
出番のない登場人物なんかいないんだ!

ナイトハルトが言ってるように死にスキルすぎるので、話締めるのも大変そうだった。

TRUE

情弱にもわかるように説明してくれ!
カオスチャイルド症候群の対応と、世莉架の話を同時に進めるのでかなり理解するスピードを求められる。と思う。
「CHAOS;HEAD」をやっていれば将軍の姿が記憶にあるはずなのであんまり驚きはないのかもね。

拓留がひたすらかっこいい。もうちょっと見た目がやさぐれていてもよかったかもとは思う。清潔感ありすぎて。

世莉架との話は一段落ではあるんだけど、最後のシーンで世莉架がどういう気持ちであのように言ったか作中では言及されないので公式見解を知りたいところではある。
あと、久野里さんとの会話であるようにわくいさーんとの話は終わってないんだけどどっかで続くのかな?LCCにある?

まとめ

Over Skyエンドでかなり体力を消耗したし、とてもよかったのでTRUEでの再度盛り返しを期待したが期待しすぎた感は少し。
ヒロインエンドも来栖ルートが最高だったので、最初にプレイした結果若干尻すぼみ傾向。
とはいえ、Over Skyで強烈に世莉架の事をインプットされてる以上各ヒロインエンドでの世莉架の言動に納得できるしエピローグでの世莉架の拓留に対する問いかけにも幸福感。
とても良かった。予定ではLCCも連続してプレイ予定だったが諸事情で少し開きそうなのでもうしばらく余韻に浸りたい。

CHAOS;CHILD Over Sky エンド 感想

「CHAOS」とタイトルにあるように、「CHAOS;HEAD」を意識した作品となっており基本的な世界観設定などは「CHAOS;HEAD」を踏襲している。
本作でも重要な要素である「ギガロマニアックス」などについては作中で解説があるし、関連してくる前作のシナリオ部分も解説があるので必ずしも「CHAOS;HEAD」をプレイしておく必要はない。
ないのだが、主人公の相性が「CHAOS;HEAD」と同じく「タク」であったり他にもニヤニヤできる部分があると思うのでプレイしておいたほうがよい。

科学ADVシリーズではいつものことだが、現代に存在するネットサービスをオマージュしたサービスが多数登場する。
本作でも匿名掲示板「@ちゃんねる」動画投稿サイト「ニコニヤ動画」など。プレイする層に知らない人はいないと思うが...知らないと伝わらない表現もある。

システム

「CHAOS;HEAD」と同じく妄想トリガーで「ネガティブ」「ポジティブ」「妄想しない」の3通りを選択していきルートが分岐する。
あとは、推理をするシーンで正しく情報をマッピングする必要があるくらいで他は一般的なアドベンチャーゲームと変わらない。
演出面で、動画を利用している場面があり、その場面の恐怖感が増したのでもっと本編中でも使用してほしかった。
その場面とは「回転DEAD」事件現場の動画だが、他の場面でも利用できる機会はあったんじゃないだろうか。

キャラクター

あくまでもこのエンディングを見終わった段階での話だが、
ヒロインの中では来栖が一番好き。主人公のお姉ちゃん的なポジションには弱い。
次点は、尾上だろうか。よく口にする「おっけい」という台詞のボイスがすごく好き。
このルートでは活躍がいまいち物足りないが久野里さんが発言内容がいちいち好き。

久野里「世間の連中は、死体はみんな死んでると思ってる」

こういった無意識の思い込みを覆されるような台詞は総じて好きなんだと思う。

シナリオ

最初に、衝撃を受けた伏線回収は力士シールが11番目のロールシャッハテストだと明かされ、(本物の)力士シールに反応するやつは能力者だというところ。
だから力士シールを見た時の反応が人それぞれだったし人が力士シール見た反応を描写しておいたんだなと。
このあたりから「ギガロマニアックス」が本格的に物語に絡み始めて、今まではどれがタクの妄想って区別がついていたんだけど、
リアルブートと加えてうきの能力(それがタクたちに使われることは実際にはなかったと思うが)、加えて後半には思考誘導も加わってくるのでどれが現実なのかどれが妄想なのか区別するのが難しくどんどん頭の中がグチャグチャになっていった。

そもそも、作中で久野里が言ってるように妄想を多くの人が現実と認識したら、それは現実と何が違うのか?みたいなニュアンスの話があるのでどれが現実でどれが妄想なのかなんて些細なことかもしれないが。

南沢泉理周りの話はあまり驚きはなかったというか南沢泉理がパイロキネシストだというミスリードを拓留たちとプレイヤーに擦り付ける方を重視していたんだろうなと。実際そういった情報はIDカードの話が出る前にばらまいていたしね。
だから、23日に事件が起きた時には驚きはあったが深く語られなかったどうやって杯田理子は死んだのかってことが気になってしまって。
数日前を最後にマンションの防犯カメラに映ってないんだ。から結局どうやって死んだのか語られてないような気がするんだけど見落としかも?

そんなことより、伊藤の件は予想していなかったので結構堪えたし低いハードルを超えるかのように結衣の事件が起きてしまったのはちょっと堪えた。
ただ、伊藤が黒幕だとは思ってなくて(思いたくなくて?)これ妄想なのかなあ?と軽く考えていた面もあった。

それで、部室で伊藤から連絡を受けた際に誰が犯人の可能性があるかプレイヤーが選択する場面があるんだけど3人に絞るんだよね。
来栖、尾上、そして拓留。個人的希望では先生だったんだけどw先生出番少なすぎるしここで出てくるにはちょっと何もなさすぎたw
ゲロカエルん伏線改修は2つ目の衝撃ポイントかな。世莉架は無理だよなあ。おいおいおいおいおいってなってた。
来栖は死亡フラグをばら撒きすぎな部分はあったよね。拓留に隠していたことを伝えることだって、拓留が乃々って呼べなかったことだって。
いつだってこういうものは間に合わないんだよ。

来栖すごい悲しかった。でも、不謹慎だけどこの世莉架かっこいいかもって思ってた。

もちろん次の衝撃は父さんだね。

次に、人の嘘を見破れる有村を配置した上でそれをかいくぐるトリック。でも、有村がシナリオみたいって言ってたしヒントは多かったけど。
有村がいることでプレイヤーも少し安心すると思うんだよね。嘘か本当かわかるんだもの。
そして、来栖、尾上がいなくなったことでどんどん上がっていく(俺の)有村ちゃんへの好感度。

そして、最終決戦と答え合わせになるんだけど、答え合わせに関しては予想以上に情報が出てきた。
このルートで答え合わせを終了になるんだろうか?まだあるでしょう?という気持ちで他ルートに望みたい。

世莉架「無謀なことに賭ける覚悟は……おっけい?」

そこでこれが来るんだよ。おっけい?の応酬。
俺「おっけい」好きっていってたよな?やっぱり大事な言葉だったんじゃないか!(だけど好きなおっけいは疑問系じゃなくて了承系なんだけどね...)

拓留と世莉架で答え合わせしてる間、ずっと世莉架は泣いてるんだよ。すごくいい。
この時の世莉架の心の声をもっと聞きたい。

まだ1つのルートをクリアしただけなので引き続き楽しみ。
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