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ティアーズ・トゥ・ティアラ2 覇王の末裔 クリア感想

PS3 Review

前作からの変更点

前作「ティアーズ・トゥ・ティアラ」と同じく戦闘システムは一般的なSLG。「ティアーズ・トゥ・ティアラ外伝 アヴァロンの謎」からの変化で見るとEPによるターン制限がなくなり、クアドリガという象車を使用し戦闘中にメンバーの入れ替えができるようになった。

前作の続編という位置づけであり、過去の話として前作のキャラクターアロウンやフィルも登場するが特にプレイしていなくても問題がないレベルであろう。
ただ、前作制作段階の時から3部作として制作されており、本作のストーリーも前作製作時から構想されていたものであるということ。
加えてエンディングの締め方的にはやはり前作をプレイしていると良いと私は思う。

また、もともとティアーズ・トゥ・ティアラは3部作での構成が考えられており、1作目を作っている途中ですでに2作目と3作目のプロットなどの大まかなストーリーが存在していたことが明らかにされている。

ティアーズ・トゥ・ティアラII 覇王の末裔 - Wikipedia

また、前作からの変更点として個人的に気になったのはキャラクターモデルのデフォルメ化。
戦闘時やイベントに使用される3Dキャラクターがかなり小さくなっていてここは前作の方が好みであった。

ストーリー

本作のストーリーで特に印象に残っているところは4つくらいある。
まず第1章でバァル大祭でヒスパニアが武力蜂起するまでのハミルカルの描写。

プロローグでメルカルトを操作するマップがあるので最終的にはこうなるんだろうなという予想はできたが、
章内でハミルカルの描写は周辺の多くの人から見えるのと同じように(モノマクやエネアデスがやきもきするのと同じ)ハミルカルの評価を下げ続けてそこから、実は最強主人公だったというひっくり返してからのバァル大祭での武力蜂起の流れはかなり盛り上がった。
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まあ、有能であることは大方わかっていたけど。結構考えている事が深かったので関心していた。
ここでメルカルトに覚醒する起因がタルトであることは今後のストーリーを知った上で考えてみても大事な要因なんだな。
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次にイゼベル関連。第2章で元ハッシュドゥルバル部下であることが表記されその理由の伏線を貼ることになるが回収する過程で一気にイゼベルの好感度が増したのだが、結局イゼベルをプレイアブルで使うことはできなかったので余計に悲しくなる。
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イゼベル登場時から何か思惑があって帝国に寝返って事はある程度予想はついていたので、その思惑を達成した後に自軍に加入することを望んでいたのだが。
予想が確信に変わったのは確かタルテトスに戦艦で攻め入った時にハミルカルが記憶喪失であることをイゼベルが知っていることがわかった時。
この時点でハミルカルをここまで強く成長させること。ハッシュドゥルバルを超える存在にするためにイゼベルは帝国に寝返った。という推測をしていたが正しくはイゼベルが託した未来をハミルカルがつかみとったのでハミルカルを称えるべきである。

もしイゼベルがいれば自軍に加わったレリウスとのイベントも増えただろうし、当然ハミルカルとのイベントもたくさんあっただろう。残念である。
ストーリー構成上、全体を考えた上でこれで良いという形になっているのだと思うけどやっぱ好きなキャラクターは仲間になってほしいよね。
イゼベルがハッシュドゥルバルの部下だった時のイベントも良かったな。

次は帝国侵攻に手こずり初めて少々中だるみ感が出始めた時タルトが帝国の神殿に残って、ハミルが1人で助けに向かった時。
メルカルトの力を制御できるようになり暴走せず覚醒できるようになるので非常に戦力的にもありがたかったがイベントのボイスが良かったね。
正直な話ゲーム開始直後は松岡くんの声について特段いい印象はなかったのだが、ハミルの余裕の無い時の演技がすごいよくて今回の長いセリフを言ってる時も必死感がすごい溢れてて良かった。

僕は、そこまでご立派な決断ができる人間じゃない!
今までだって、好きこのんで嘘をついてきたわけじゃない。馬鹿のふりをしてきたわけじゃない!
最初は……ただ……勝ちたかったんだ。
死んだ連中のために、どうしても勝たなきゃいけなかった!
復讐が出来れば、それで良かったんだ!
だから力が欲しかった!
奴らをぶち殺す力を手にいれるまで、どんなことをしてでも、生き延びねばならなかったんだ!
一度でもしくじれば、全てが終わったんだ!
何もかもが終わるんだ。
そう思えば、耐えられた。
反乱の関与を疑われた時だって!
むち打たれ、鎖でつながれ、どんな拷問を受けたって、耐えてみせた!
喉が裂け、血があふれるまで叫ぶ羽目になっても、狂ったふりを続けていられた!!
父親の死体が、さらしものにされても、へらへら笑っていられた!
生き恥をさらしたと、皆に軽蔑されたって気にしなかった。
辱められ、笑いものにされたって構わなかった。
勝つためなら、復讐のためなら!どんな事だってできた!平気だったんだ!
だけど……!
そんな気持ちは、ひどい災厄をもたらすって!
ヒスパニアを滅ぼすだけだって気づいて、封じ込めた!
皆を守るために、嘘をつき、手を汚し続けたけど……。
平和を望めば望むほど、自分がいらない存在に思えた!
いつだって、必死だった!
何一つ、余裕なんてなかった!
自分の気持ちがどこにあるかさえ、わからなかった!
だけど……君に会えて……!今はもうわかってる!
嫌だ!嫌なんだ!何かのために、君を殺すなんて!出来るわけないだろ!
僕はただ、君の笑顔が大好きなだけだったんだ……。
だから、お願いだ、僕に殺させないでくれ……。
僕はもう、汚れきってる。
生き残る価値なんてない……。
だから…僕の女神なら、どうか願いを叶えてくれ。
君の手で……僕の時を止めてくれ……お願いだよ……

ただ、ハミルが案外簡単に助かったように見えて(苦労するイベント描写があまりなかったので)少し意外だった。
タルトですら防げなかった(タルトならなんとか出来んだろと思ったが、魔法使えないっていう登場直後のイベントを思い出す)のになあ。
そんな簡単になんとかなるならイゼベルも復活させてくれ!みたいな浅い考えを持った。
ちょっと違う話にはなるけどモノマクだって復活させるんだからさ。
モノマクのイベントも好きだったけどね。

あとはラスボス。ハミルが1番取りたくなかった手段をハミル自身の選択ではない状態で取られたこと。
まああれでタルトが蘇らなかったら確実に最後の敵はメルカルトだったよな。
最終的に得られたハミルカルの笑顔がいちばん可愛かったしカッコ良かった。

結局最後までハミル自身の本当のパートナーというかバルカ家当主ハミルカルとしてじゃなく、ハミルカル自身として頼れるというか弱音を吐けるのはタルトだけだったっていうのがわかるしだからこそここまで執着するんだっていう。
モノマクもエネアデスも最後の最後までドライな付き合い方だったし、ディオンは置いといてエリッサがハミル側に惚れてればなあ。

そう!そうなんだよ。俺の計画ではエリッサが捕まっている時にハミルカルが颯爽と現れれて惚れてタルトにライバル出現!?でダフニスはおまけ程度の扱いになるという計画だったのに、なんでダフニスなんだよお前は。

エンディングの最後「白銀の時代」「青銅の時代」「赤鉄の時代」から「黄金の時代」へ。っていう流れが前作を通したストーリー設計になっているというのが分かってなんかよかったよね。スタートが黄金の時代じゃなくて次点(のような)白銀の時代になっているところ。

キャラクター

男性陣はハミルカル1強で次点がレリウスかな。ハミルカルは盤石というわけではなくて危うい感じがな。
今にも壊れそうだけど当主として振る舞わなければならない所とか。基本的にカッコ良い。

女性陣は、イゼベルはかなり強いけどあえて抜いてパーティキャラクターだけでいうとこんな感じかな。

  1. エリッサ
  2. クレイト
  3. タルト
  4. アエミリア
  5. アルティオ
  6. カリス

まあ、カリスは子供なのでもう少し大きくなってからまた来てくださいね。
アルティオは最初からサウルしか見ていないので結果的にイベントも少なくなってしまうし残念。
アエミリアは面白いキャラだと思うんだけどサブキャラの域を脱することができなかったな。
開眼したエネアデスとよろしくやってくれ。

タルトは誰がなんと言おうと正ヒロインだと思うのでとにかくイベントが多く加点対象や減点対象が多かった。
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今回タルトのCVはくぎゅなんだけど中の人がくぎゅだと感情表現が豊かになるんだよね。
だからより現実に近づくというか、良く非の打ち所がないヒロインっていてそういう女の子ってなかなか現実にいないけど、やっぱり欠点が少しでもあったほうが人間らしいというか全部含めて愛せる方が魅力としては高まると思うんだよね。
そういう意味でムカつくときもあったけどいいヒロインというかいい女の子だったなって感じ。あの奥手の面倒な感じは俺はすきじゃないけど。

クレイトはそうだな。気の抜けたというか不意にくる可愛さというかそういう感じが好き。まあドラゴンなんだけど。
一番好きなのはSLが上がった時の「背は伸びませんかねえ」といういうセリフ。最高。
最初の頃はハミルカルにちょっかい出していたけど全然本気じゃなさそうだったしね。
もう少しハミルカルとのイベントがあればよかったな。タルトを優遇しすぎ!

エリッサはCVと見た目と性格とかで一番よかったでしょ。でもダフニスに惚れてるから減点なんだけど....
固有必殺技を発動するときのカットインが1番かわいいと俺の中で話題に(次点はこの順位と同じくクレイト)。
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政略結婚から生まれる恋みたいなのどう考えても絶対おもしろいと思うんだけどな。
サブヒロインに降格して以降はイベントも少なくなりディオンへのツッコミ役しか出番がなかったり。

ゲームシステム

前作と同じように難易度選択できて「EASY」「NORMAL」「HARD」となってて、俺はあまり難易度が高いSLGは好きじゃない(得意でもない)のでEASYでプレイしたんだけどそれでも難しい面多かった。
癖のあるLSを持ったボスキャラとかいたし。
基本的にレベルを上げればなんとかなることがおおいので、リンゴ投げしてレベル上げすればなんとかなる。
加えて今作は巻き戻し機能があって好きなターンの開始時に戻ることができる機能があるので詰まった時の解決策は豊富に用意されてるので好感が持てた。
ただ、日頃からリンゴ投げをしていたのでクリアランクが相当低かった。後から調べたらクリアランク低いほうが質のいい報酬がもらえるということで結果的には良かったのかもしれないが。

総評

前作よりも完成度は高かったと思う。AVD+SLGシリーズ次はうたわれるもの新作であることが名言されているけどティアーズ・トゥ・ティアラ2の外伝は出たりしないのかな?
どっかでうたわれるものやらないとなあ。