アガレスト戦記2 クリア 感想/レビュー

前作「アガレスト戦記ZERO」よりは格段に進化していたけど、とても不自由でとても不親切なゲームだった。

前作との変更点

まず、大きく変わったのがフィールドマップの存在。
前作ではただマスを移動するだけのすごろくのようなマップだったが、今作ではそれはダンジョン内のみ。
フィールドは一般的なJRPGのように歩いて移動することが可能。(転送方陣が作動すれば歩く機会も減るのだが)

自由度が上がったと思いきや、拠点とダンジョン以外にはイベントが発生していないと入れないのでイベントを探すような楽しさはない。
そして問題として浮上するのがナビゲーションが無いこと。
例えばここをクリアしたら次はあそこに行きましょう。といった会話自体はあるのだが会話が終わってしまうとどこからも次の目的地を確認することができない。
連続してプレイしているのであればまだいいが、例えば1週間振りにプレイしようとなった時に覚えているだろうか?

目的地を見失ってしまった場合イベントが発生してそうな箇所を巡ることになるのだがそこにあるのは苦痛だけ。
というのも移動中に発生する戦闘が楽しくなくさらに時間もかかるのでとても辛い。
前作とは違いヴァルキリープロファイルを思い出させるような画面レイアウトの戦闘システムでアクション要素が無くなったものといえばいいだろうか。
スキップができるからぎりぎり許せるくらいとても時間がかかるしつまらない。

そしてイベントの発生にはLPの値が関係しておりこれはストーリー進行や依頼をこなすことで増加していく。
イベントの消化状況によってエンディングが分岐するのが本作で一番残念だったところ。
個人的には依頼(サブクエスト系)は、メインストーリーの進行に関わってほしくない。
いくつか重要なイベントが関係するくらいならまだいいのだが、イベントを見るために作業要素の強い依頼をほぼすべてこなしていきLPを増加させていくのが苦痛だった。
なのでクリアとは書いているがバッドエンドを見てなんとか終わらせたという方が正しいかもしれない。

キャラクター

キャラクターは相変わらず魅力的で一番好きだったのは「メルヴィナ」。
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そっけない態度なんだけど優しさや可愛らしさが垣間見える(俺だけ?)ところが最高。
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別に本人は普通にやっているだけだし、もしかしたら制作側も普通にやってるだけなのかもしれないがセリフがいちいち可愛い。
可愛いの定義には当てはまらないけど可愛いみたいな感じ?言葉にするのが難しいけど伝わる?
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こういう皮肉まじりの優しい言葉とか。
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こういう発言とかもう最高。そういう柔らかい表情が出せるようになったんだね(涙)

前作でもそうだったけど各世代ヒロインよりも、3世代共通して登場する女キャラの方が魅力的!
ちなみに第1世代は「ヴィクトリア」第2世代は「ヴァネッサ」を選んでる。

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イヴァもかなりいいキャラだったんだけどストーリー上の役回りで損をしてるね。
真ルートだともっといい展開になったりするんだろうか。

まとめ

ADVパートは楽しめてるんだけど、そこに至るためのRPGパートが苦痛だったという話。