キャラクターデザインはみけおう氏。みけおう氏といえばまーまれぇどの作品での印象が強いな。
ルートダブルに関しては様々な事が絡み合ってプロジェクトの存続そのものが危うくなった時があったが、
無事にこの作品が世に出ることができて一人のファンとしてとても喜ばしい。
我々が信じて作ってきた作品を、
あるべき形のままで、
心待ちにしてくれている皆様にお届けする、
──これが最良の選択だと考えました。
ルートダブル - Before Crime * After Days -
システム
まず、冒頭からスパっと言い切ってくる。こういう思い切りのいい断定形のスタイルは好き。
はじめにお断りしておきますが、この世界にはいわゆる「選択肢」が存在しません。
しかしこの世界を未来に繋げるためには、あなたの力が必要です。
下記に記載するSSSというシステムが導入されており、序盤はそのチュートリアルをプレイすることになる。
ADVでチュートリアルってなかなか体験することのないことのように思う。
Senses Sympathy System(センシズ・シンパシィ・システム)
通称SSS。要はプレイヤーの他キャラクターへの率直な感情を反映できるシステムとでも言えばいいのか。
通常スタンダードなアドベンチャーゲームでは好感度やそれに類似するパラメータを上昇させることにより
親密度を深めていくなどという行為が発生することが多い。ようは行動の積み重ねだ。
一定以上親密になると一定のルートに分岐して以後特定キャラクターに焦点をあてることが多くなる。
ルートにさえ入ってしまえばそのルートの中で親密度が低下することがあっても劇的に変化をすることは少ない。
それに対してSSSはブランチ区間であれば値の操作は自由に変更することができる。
値の操作は最も低い値から最も高い値まで設定可能。
まあ、人の心ってもんは案外ころころ変わるもので直前までいい感情が持てていなくても
ある1つの行動でその人についての認識を改めたりすることがあるわけだ。
そういった操作ができ、ゲーム内にプレイヤーの感情を反映することができる。
大げさに言ってるかもしれないけどSSSを通じてできることはそういうことだと思う。
バッドエンド後のチュートリアル
体験版中にも何度か遭遇したが、バッドエンドになった場合解決策が掲示されるのは親切。
特にエクトグラムでのセンシズの値によって発生する分岐はパターン数が非常に多いため
総当りでやっていくにはさすがに骨が折れる。
シナリオ
中澤工氏と言えば俺の中では完全にInfinityシリーズの人になっておりその中で俺はEver17しかプレイしていないので
当然ながら期待してしまうのはEver17レベルのシナリオ。(まあEver17のシナリオ自体は打越氏がメインなのだろうけど)
体験版では√Afterを全てプレイすることができ、プレイ前よりも数多くの謎、伏線を残した状態で終わる。
これは前情報として公表していたとおりでなんにも解決してない製品版をやらざる負えない。
√AfterではAfterの名の通り物語の核心の部分の後に発生したラボ内での事件について語られている。
制限時間の中で限られたADを手に脱出を試みる。このあたり端末を通してマップを見たりするところを見ると
やっぱりEver17を思い出してしまうなあ。
結構長い時間やっていたように思うんですが時間を忘れるような感じで進められたように思います。
伏線を貼りに貼って一気に回収というのはやはりEver17を彷彿とさせますが
そういう展開は好みなので大歓迎です。
与えられた情報を整理して自分なりに予想を立てつつ進めたところその推測を根本から覆すような
そういうシナリオに飢えてる。√Afterでは散々伏線をばらまいたので期待以外になにをしろと。
確かに情報が与えられていくのだが、どれが本当の情報でどれが嘘の情報なのか
Afterをプレイしただけだと確証する術が存在しないので想像をふくらませつつ製品版発売を待つ。
キャラクター
キャラクターに関して、みけおう氏の絵はとても好みでまーまれぇど作品でも好き
ヒロインの中で一番いいのは橘副隊長かな。
強さの中に垣間見える弱さみたいなのはキュンキュンするよ!
サリュ、ましろはAfterでは出番ほとんどないし。悠里もそんなにかなあ。
でも、風見は28歳…あれBBA(ry。BBA結婚してくれ!
渡瀬の元彼女って話だけど、彼女時代のエピソードがシナリオにあるとすればそれたぶんかわいさヤバイと思う。
√Beforeでの他キャラクター(男も含めて)の活躍に期待するとしましょう。
考察というかまとめ(√Afterのネタバレ)
- √After以降渡瀬が会うっていないのはましろのみ
- 原子力生物研究所。被験体という呼称から人体実験を行っていた。特殊能力を持つ人体が存在していておかしくない。
- 基本的に√Afterのシナリオとしては渡瀬が被験体で何らかの能力を保持しているように読ませようとしているフシがある。
- 突如意識にまぎれこむ言葉や、長時間ADを摂取しなくても放射線に耐え切れる体。幻覚。
- これをミスリードと取るべきか素直に受け取るべきか。俺はミスリードだと思うけどね。こんなにあっさり真相を匂わせるわけがない。し、もっとハードルを上げて期待したい。
- 資料室で意識を作るという資料があったがあれはどうみても伏線で、人工的に作り出した意識がこの事件に絡んでいることを言ってるようなもの
- 人為的なトラップに関して主目的がなんなんだろう。短絡的に渡瀬達を攻撃しているのだとしたらよーわからん。
- エンディング後、「何度だって君の時間を過去に戻す」といっているがこれが誰にかかるかだろうねえ。
- 結局戻すといっている以上、戻す能力をもった人がいて、戻せることができる対象がいるわけだから。
- Afterになってからはある程度手詰まりということは渡瀬視点ではなくサリュとかあっちなんだろうねえやっぱり。
その他
ちなみに、10時間超の体験版ということで前代未聞!と話題になっていたこの体験版ですが
俺は約6時間程で終わったらしいです。途中わざわざバッドエンド回収しはじめたりと最速ではないはずなんですけど
読むの早いのかな?まあ常時SKIPで読むような輩がいる中ではこんなの早いに入らないんだけど。
ルートダブル製品版まだ発売日が決定していませんが、今春ということで期待しつつ待っていたいと思います。
また、Xbox360をお持ちの方は試しにやってみるといいと思います。美少女ADV毛嫌いしてる人とかも試しに。
√Beforeの予告は√After終了時に予告として流れます。youtubeにも公式に上がってます。