WHITE ALBUM2-幸せの向こう側- エクストラエピソード「不倶戴天の君へ」 感想

これが、あたしたちのフィナーレだ。

「春希」「雪菜」「かずさ」の、いや雪菜が幸せを願う「みんな」の特別な物語。

冬が終わってから、冬に至るまでの…
雪が解け、そして雪が降るまでの、もうひとつの物語。


舞台はcodaから一年後。朋を除くみんなが24歳になって社会人2年目になった年。

24歳。奇しくも俺と同じ年齢で。奇しくも少しほんの少しだけ春希と状況が似てて。
物語の内容を現実と重ねる。物語の主人公と自分を重ねることに意味なんかないし、本当にくだらないことだと俺は思っている。
でも、そのくだらない事からほんの些細でも良い刺激を受けることができるならそれはとても素晴らしいことなんだって思っている。

結末は俺が望んだハッピーエンド。いや、雪菜が望んだハッピーエンドという表現が適切かもしれないな。

武也「一度でも間違った選択をしたら、
もう二度と許されないって言うのか?
そんなの、違うだろ?」

武也「もし、その時は来たらさ…
迷えるようになって、悩めるようになって、
何かを決断するときが来たらさ…最初に俺に話せ」

持つべきものは武也だな。物語の中では明確に触れられてなかったけどちゃんと武也に話したんだよな?

雪菜「お父さんの言ってることは正しいと思う…
けれど、正しいだけだよ、そんなの」

話の中ででてきた春希の母親の話。雪菜が望む「みんなの幸せ」。みんなに春希の母親は入っていたはずなんだけど結局触れられなかったな。

フリューゲル「変化、成長、そして成熟。
歳を取ることを、決して衰退と捉えないことだ」

爺さん。表にはほとんどでてこなくて最後にフラグっぽい事だけ叫びやがって。でも、いい師匠なんだろうなあ。


九月。雪菜宅で孝宏がニュースの話して、雪菜がテレビつけた時の最初のニュースが「4人組の事故」でさらっと流してるところ。伏線かと思ってビクッとしたよ。やめろよそういうの。


かずさのコンチェルトを見ている時のCGが本当に幸せそうで、俺も嬉しかったわ。


丸戸が泣かせようとしてる(と勝手に俺が想像してる)ところって大体「After All 〜綴る想い〜」がBGMとして流れているんだけどその場面で思惑どおりに泣いたし、作品通してかなり泣いた。


時間の経過がで価値観は変わっているから純粋な比較はできないけれど今の時点では今までのノベルゲームで一番よかったと思える作品だった。

最後。キャストインタビューが残っている。俺このコンテンツが大好きなんだよね。
全ノベルゲームに収録して欲しいと思ってる。それ聞いたらまた感想を書くよ。