解放少女 SIN 感想

いいの。飛ぶって決めたから。海堂さん、あなたのために。みんなのために

3DS,iOSアプリで発売された「解放少女」の続編。解放少女では第一次解放戦争の物語が描かれているが「解放少女 SIN」は第二次解放戦争の物語。
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大空翔子が第2代大統領で閣僚も全員リベレイターのヒロイン達が固めているのだがキャストの豪華さがやばい。

リベレイターズ

役職	名前	機体名	キャスト
第2代大統領	大空翔子	カムイ	花澤香菜
官房長官	桜木芳乃	クシナダ	佐倉綾音
総務大臣	環小神子	ククリ	小松未可子
防衛大臣	明星かぐや	ヤガミ	明坂聡美
外務大臣	不破聖	ウズメ	能登麻美子
法務大臣	弓波千流子	コノハ	悠木碧
科学技術庁長官	安之雲ミブリ	スサノオ	佐藤利奈

感想

シナリオ

「マブラヴオルタネイティヴ」を彷彿とさせる設定と序盤の流れるような戦闘パートを見た時点ではかなり期待度が高まった。
最後までやってみて戦闘パートは、解放機と史跡兵器もしっかり作りこまれてるし動きのある演出で物語を読んでいるというよりも体感している感じがあってとてもよかったのだが常に指揮官視点でしか戦闘を見れなかったのが残念だ。
操縦者視点での描写とかもっとメカメカしい描写が描かれていて欲しかったな。そこだけがちょっと残念。それ以外はBGMも含めすごくよかった。

物語進行は大国の戦闘パートと学園パートと推理パートを繰り返しながら進行していくのだが戦闘パートの出来がよかっただけにもっと前面に押し出していってもよかったと思う。
介入者としての設定上欠かせないのかもしれないがクオリアとダイブのシステム自体は物語を盛り上げる為にはあまり機能していなかったと思う。
加えて推理パートでやることは味方の疑念を晴らす事で大国の事あまり関係ないし常時大国を意識した展開のほうが好みだった。

各ヒロインのルート用意してくれてもいいくらいヒロイン達は魅力があったんだけど結局翔子とオルガに持っていかれる始末。
というかリベレイターズ全員揃ってる状態が非常に好みだったのでこの展開は好みに合わなかった。
凪冴ルートと小神子ルートを非常に欲しております。ファンディスクお願い致します。

Chapter03内の会話で「普通に考えると」ってワードが出てきてその後芳乃が清人に「お前はどうなんだよ？」みたいな問いかけをした時からこれは清人が狙撃手かなと思い始めてChapter08の序盤でやっぱりなってなって。予想通りどころかちょっと冷めるような展開になったけどミブリまでは予想してなかった…
作中で清人がミブリに踊らされていた描写があったんだけど俺も踊らされていたっていう。素直に情報を飲み込んでしまって手のひら返されるのは大好物なのでよいんですけど。
頭が悪いというか素直な人のほうがこういうADVは楽しめるよねえ。俺はすぐミスリードされるからちょろい。

それと能都さん絶対なんか裏あると思っててすんませんでした。すっげえいい人でした。

システム

クオリア解放し忘れた時の絶望感が異常。バックログ等で選択シーンに戻れたりしないと辛い。
うっかり解放忘れてしまった時は直前のセーブからやり直していたのでそこは不便。

あとダイブ中の選択肢を選ぶときの操作が直感的ではない上に挙動が重いのでストレス溜まる。

音楽

戦闘パートのBGMは終始最高だった。タイトル画面の「解放への咆哮」も好き。

「闘い」
「勝利への脱出」
「空駆けるものたち」

対フラン戦の時とミブリ登場時のBGMの切り替わり方がすごい盛り上がったし最高だったぜ。
モブキャラでさえカットイン演出あってすごい熱かった。

設定

部隊が新日本と日本をモチーフとした都市で戦艦「ながた」は永田町だろうし何かと現代にからめてきている感じ。
というか左近田父が「あの人は劇薬だ。そして、時代はそれを求めていた」って言われた時に田中角栄しかでてこなかったんだけど。あのビジュアルだし。
日本とアメリカの関係とか現実の情勢とか割と考慮して設定作ってある。この辺りは丁寧でよいね。

現実でもたぶん俺のしらないところではこういった物語が展開されているんじゃないかな。と思ってしまうような感じだった。