はじめに
Song of Memoriesの事を知ったのはTwitterで、公式アカウントのツイートを見かけたからだった。
PS4(に限った事ではなくコンシューマ)で、移植作ではないADVを制作しているのはかなり珍しいと感じたのでフォローした。
発売後、当然公式アカウントは宣伝ツイートをするのだけどある時からいくつかのツイートをBOT的に投稿するようになり新規ツイートを何度見かけても同じ情報で同じ文言だったのでかなり好感度がダウンしてフォローを解除した。
実際に効果があるマーケティング手法だとしても個人的には受け入れがたい手法だったので非常に残念だった。
購入、プレイを機に公式アカウントを覗いて見たらリツイート主体の運用になっていて安堵した。正直あのままの運用が続いていたらと思うと...
なお、その公式アカウントで知ったのだが続編が発売されるみたい。期待しています。
シナリオ
実際にプレイした率直な感想としては非常に勿体ない。
もっとやれるポテンシャルは十分にあったのではないだろうか。
本作は、共通ルートでは平和な学園生活をヒロインたちと送って好感度を上げていきヒロインルートに進む。
ヒロインルートではパンデミックが発生していて様々な悲劇が起こる。といった構成なのだが
共通ルート開始直後、ヒロインの1人花音が入院してたけど学校に通えるようになったぞ!
楽しい学園生活の始まりだ!という時に戦闘のチュートリアルを入れてしまったのか。
当然ながらパンデミック発生後はかなり戦闘する機会が多いので戦闘方法がわからなくては困る。
だけども、それパンデミック発生後初めての戦闘でチュートリアル挟めばいいのでは...
手の内をさらけ出しちゃってるので、後々こうなるんだろうなっていうことが刷り込まれてしまう。
いやもう最初は平和に学園生活過ごすことに徹してもらって、プレイヤーも忘れるくらいでいいんですよ。
忘れた頃に落差のある感じで絶望の淵に叩き込んでくれてよかった。
実際パンデミック発生前はそれほど重要な戦闘イベントは記憶になく、暁の所だって暁にやらせときゃよかった話では。
それに、あからさまにテレビのニュースで流れるウィルスの情報。もうちょっとさり気なくやってほしかった。
しっかり、プレイヤーにイメージさせてからパンデミック発生という意図があるならしょうがないけど残念だった。
あとは、感染までのステージをもう少し用意してほしかった。
ウィルスに感染すると皮膚に模様ができるのが第1段階で次はもう新人類になってしまう。
なので隠すにしても服を着ていれば基本的には問題ない事が多くあまり不自然な描写にならず、プレイヤーに思考を巡らせるようなこともないままウィルス感染が発覚するので。もう少しわかりにくいヒントがほしいと。
例えば目が充血するとか(立ち絵でわかる)、クマができるとか(立ち絵でわかる)、髪の毛抜けていくとか(いきなりショートヘアにする)とかせっかく花音関連で病院いく機会あるんだからロビーでばったり会ってしまうとか。
もうちょっと設定をうまく活かしてほしかったという思い。
システム
シナリオチャート
シナリオチャートの機能は素晴らしいの一言に尽きる。
開発しているFuture Tech Labさんは乙女ゲームブランド「プチレーヴ」も手がけているとのことで納得。
今までプレイしたプチレーヴ作品もチャートが最高だったから。
どの選択肢選んだか、どのイベントを見ればヒロインルートに行けるのか等確認できる上にチャートジャンプも可能。
手探りで攻略しなきゃ意味がないという人には向いてないかもしれないが自分はこういうほうが好き。
プレイした際に攻略サイトは見当たらなかったが、ADV経験者であればチャートを見ながらで難なくコンプリートできると思う。
戦闘
戦闘は音ゲーにて行うのだが結構単調な上、戦闘回数が増えてくるとかなりだれてくる...
かなりの英断だったと思うが戦闘のスキップが搭載されているのでスキップを選択すれば勝利したとして進行可能。
戦闘に負けなければ行けない箇所はスキップできないし、スキップできる箇所は負けてもゲームオーバーになるだけなのでシナリオ進行にも優しい。
スキップできない場合でも音ゲー部分をオートにすることもできる。
これを面白く取り入れるのは結構難しいんじゃないかなと思うけどチャレンジは続けてほしい。
せっかく作った音ゲーパートをにスキップを入れる。心情を考えるとかなり辛い部分もあるが...感謝したい。