萌え萌え大戦争☆げんだいばーん++(ぷらすぷらす) 感想/レビュー

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本作はPC「萌え萌え大戦争☆げんだいばーん」の移植である「萌え萌え大戦争☆げんだいばーん+(プラス)」に追加要素を加えて、PS3/PSVitaでリリースされたもの。

開発は「システムソフト・アルファー」。聞く人が聞けばわかると思うがKOTY候補の常連である。

ゲームはADVパートとSLGパートと機体修理ミニゲームが行えるCOMパートから構成され、シナリオは3本+DLC5本。最大8本プレイ可能。
今回DLCは未プレイ。

現代をモチーフにした作品ということもあり発売当時の各国首脳陣をモデルとしたキャラクターも存在する。
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戦闘のコツ

SLGパートで機体を操作する際は移動、攻撃、回避全てにAPというポイントを使用して行動する。
APは自ターンにMAXまで回復する。
CPUは使用できる限りAPを使用することが多いので敵の移動距離ギリギリに味方を配置して、APを使い切り反撃できない状態になった敵機を自ターンで殲滅する戦法が有効。

「やられる前にやる」

その為、自分から敵陣に突っ込んで行くと敵機がAP満タンの状態でフルに攻撃を食らうので機体を強化した後半以外では避けるように。

レベルアップとCOMパートで得られるBPを使ってカスタマイズを行うことができ機体を強化することができる。
おすすめの強化は「移動力強化」「射程強化」。
「移動力強化」はAPあたりの移動量を増加、「射程強化」は文字通り武器の射程が上がる。
特に射程が長くなると敵機の射程外から攻撃することができ反撃を喰らわず攻撃することができ捗る。

COMパート
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シナリオ

  1. 中東戦線(中東戦線〜欧州戦線〜極東戦線)
  2. ベトナム戦線
    • PSP版より収録
  3. 第三次世界大戦
    • PS3/PSVita版より収録

史実に基づいた戦闘とIFの戦闘がある。
シナリオは分かれているが、登場する機体は基本的に同じ(一部離脱や引退などはあり)なので主力機体を鍛えておけば問題ない。

主人公がアメリカ軍所属ということもありアメリカ目線でシナリオが進行していく。
本命はグラーフのような描写があったが特定のヒロインを攻略するといった要素はない。

個人的には中国「ヤン」とロシア「ミーリ」が好きだったので中国やロシア側の視点でのシナリオも用意してほしかった。
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良い点、悪い点

良い点
  • カスタマイズによって機体を強化することによりかなり強くすることができ好きな機体で「俺TUEEEE」ができること。
    • 個人的なスタイルだが最終的にはこれを目標にSLGをプレイすることが多く、楽しみでもある。
  • 敵軍キャラクターのプレイアブル可
    • 出撃機体を自由に編成可能なサバイバルモードのみではあるが嬉しい
  • 史実に基づいたパロディネタは面白い
  • 特に目立つ大きなバグはなし
    • 最新パッチ適応済での状態
    • 良い点?
    • サバイバルモードクリア後確定で暗転して止まるのはあるが
悪い点
  • シナリオのボリューム
    • DLCを含めた上で販売するくらいで丁度いいのではないだろうか
    • プレイ時間は結構多いのでボリュームあるように錯覚するが、テンポが悪くプレイ時間が増加しているだけ
  • ストレスが溜まるテンポの悪さ
    • ADVパートではキャラクターが登場する度に立ち絵の登場演出が入りワンテンポ待たされる
    • SLGパートでは味方機、敵機の移動及びプレイヤーの操作を行う全てで処理を待つ時間が発生する
  • COMパートのゲーム性
    • 「タイミングに合わせてボタンを押す」「ボタン連打」「スティックを回す」の3つが用意されているが、内容が全て固定
  • DLCの見せ方
    • DLCってゲームが面白かったら買うという考えなんだけど、最初のシナリオ選択からDLCシナリオがあることを魅せられて少し萎えた
  • ヒロインのクオリティ(主にキャラクターデザイン)
    • 担当絵師が複数人いるからクオリティを担保は難しいと思うけど。


「システムソフト・アルファー」のSLG全般に言えることだと思うけど、ゲームとしては面白いのに快適にプレイできないことが多いのが残念。
本作はテンポの悪ささえ解消されればもっと良くなると思う。