筆者はプレイ中5度のフリーズを経験して1箇所については確定フリーズしたのでセーブデータを破棄してチャプター初めからやり直した。
任意セーブができず、セーブポイントも結構離れているので巻き戻る恐怖が常にあった。
洋ゲーでアドベンチャーゲーム。というあまり見かけないジャンルで内容については絶賛されていた覚えがあったのでずっと興味はあった。
結果としては他のゲームでは味わえない楽しさや辛さを兼ね備えたタイトルだった。
QTEの利点と欠点
本作はQTEがふんだんに盛り込まれていて物型にのめり込んでいくような感覚を得られるが、それが複数回プレイするときは退屈であり面倒にしかならない。
エンディングが合計18つあるのでチャプター内の分岐点を全て網羅するために再度プレイすることになるのだが、また同じQTEをやらなければならないのが苦痛でしかない。
チャプターのスキップもできないし放置もできないのは辛い。
あとラブシーンまでQTEやらせるのはどうなんだ。日本版は多少規制されてるとはいえ。
シナリオ分岐の面倒さ
前述の通りチャプター内の分岐点を切り替えながらマルチエンディングにたどり着く必要がある。
面倒だったのは過去のチャプターをフラグを変更した場合にそれが未来まで適応されないので、
スキップできない1度プレイしたチャプターも通してクリアしていく必要がある。
この辺のシナリオ分岐システムについては「スパイクチュンソフト」製ADVがよくできている。
是非次回作は簡易的にフラグ切り替えができるようにしてほしい。
自傷行為の辛さ
イーサンがシナリオ中で自傷行為をする場面があるが直接的な表現で実に痛々しい。
日本ではあまりこういった表現は見られないので耐性がないのもあるが、
まだ誰かにやられる方が心が楽。戸惑いながら自傷して痛々しい姿のままシナリオが進んでいくのが耐え難い。
DLC完結前提のシナリオ構成
本来、第3弾までDLCリリースが予定されていてDLCも含めてシナリオ完結という形で進められていたらしいが結局第3弾までリリースされることはなかった。日本に関しては第1弾のみ配信されている。
その経緯はSONYがリリースしなかったということだが下記が詳しい。
We proposed three episodes about one hour long and being focused on the background of the main characters. I thought fans would really enjoy these episodes because they explained many aspects of HR and why characters are who they are,"
私たちは1時間ちょっとの長さの3つのエピソードで主要キャラクターの背景を描こうと提案してました。ファンは3つのエピソードを本当に楽しんでくれるだろうと考えていました。3つのエピソードによって、『ヘビーレイン』の多くの面や何故キャラクターたちがそうなったのかを理解できるからです。Unfortunately, Sony preferred to ask us to focus on Move to support the device rather than on creating new content.
EEE ヘビーレインDLCキャンセルで、開発者失望…
不幸なことに、ソニーは私たちに新しいコンテンツよりもプレイステーションムーヴをサポートさせたいのです。
各キャラクターの細かい設定で謎が残る点が非常にたくさんある。
個人的にはジェイデンがかなり好きなので彼絡みのエピソードがもっと見たかった。
ARI。トリプトケイン。FBI。
まとめ
QTEは多くのアクションゲームに採用されているが、こういったシナリオを全面に押し出したタイトルだとまた違った魅力を発揮していた。
魅力もあるからこそ欠点を補えるようにスキップ等退屈しないシステム設計が必要。