「タカヒロ」が関わっているタイトルをプレイするのは「真剣で私に恋しなさい!」以来なので7年ぶりか。
舞台は2015年冬。戦後70年経過した日本が舞台。
ジャンルとしては美少女アドベンチャーゲームに該当すると思うが、メインは色恋沙汰ではなく戦闘。
経済特区ジパングの対テロ組織「黒鉄班」の戦闘シーンが非常に多く盛り込まれている。
マルチエンディングだが分岐条件は簡単で、プロローグ終了後にヒロイン選択画面があるのでそこから各ルートに入る。
登場しているヒロインルートをクリアすると次のルートがアンロックされていき最後に真ルートがアンロックされる仕組み。
複雑なフラグ管理をされるよりこういうシンプルな作りの方が内容に集中できて個人的には好み。
主人公「白銀正宗」がいわゆる最強主人公なので俺の好みに合っていて非常によかった。
最強主人公の中でも普段はやる気を見せずに(そう周りには見せているだけ)いざという時に本気を出すタイプ。
トロフィー取得の際の注意点
基本的に選択肢はどれを選んでも問題ないがプロローグ終盤の「石神とのんびり」「射撃は面白そう」は、
選択によって後にCQCで対戦するキャラクターが変わりCQCではイベントCGを取得できるので両方とも見る事。
以降、攻略順に感想など。
天国√
しょっぱなから重いルート引いてしまったなと。心象悪いまま終わるわけではないのが幸い。
エピローグがヒメちゃん視点で始まった時は救いのない世界だと思ったよ。
東郷ちゃんやHALについては今後のルートにも関わるし初期選択可能キャラクターに天国がいるのは納得。
まだ、悲しい話になれていない状態だったからHALなら死んだ人間を元に戻せる話をされた瞬間もうやめてくれって感じだったね。
別にこの作品に限ったことじゃないし、シュタインズ・ゲートとかの印象が強いのかもしれないけど、
ミンゴスにこういうキャラ演じさせるのなんか多いくない!?最高ですもっとやってください。
伏姫√
ヒロインの中で一番好きかな。色んなあだ名があるけど一番好きなのは正宗が上機嫌の時に言い放った「ヒメちゃん」。
やたらロッコを絡ませるから何か起こることは覚悟していたけどそこかって感じ。
辛いシナリオが続きますなあ。
オチの富士山にはちと笑ってしまった。そんなんでいいんかい!
いじられキャラ面白かった。
虎鉄√
一番やきもきしたルートだし正宗にも一番きついシナリオなんじゃないだろうか。
ルート序盤から虎鉄が犯人説をプレイヤーにどんどん蓄積させていき、
クローンというところまでは結構簡単に辿り着くんだけどそうなっているとは。
正宗の弱さと強さ両方を見れたのはよかった。
虎鉄はルートに限らずだけどパロネタをよく使う。一番好きなのはこれ。
ぜひともボイスを聞いてもらいたいところ。すげえうけた。
あとはこういうのもある。
玉鋼√
黒鉄班で唯一黒鉄を保有していないタマ先輩。結局それって作中で理由語られてない?
虎鉄ルートに比べると結構あっさりしたシナリオ。
というのも心配事は全て正宗が解決してくれていたからね。
タマ先輩は素直な先輩キャラだったので素直に好きだしピュアなところも好き。
オタク気質な部分もあまりシナリオでは触れられていなかったしな。
回姫譚√
これまでのヒロインルートでの内容を踏まえつつ、その物語を包括する新たな物語の結末。
冒頭で無口キャラの平がめちゃくちゃ喋るんだけど、これ平が言うことによって重要性が増してるし平への好感度アップだよな。
ダチとか、仲間の定義なんざいくらでもあるもんだ
あくまで自分の正体は明かさず、欺いてでも命がけで助け合うやつだっているし
ただ側にいるだけ。まともに話すらしなくてもちゃんと信頼し合ってるやつもいる
当たり前に打ち解けているやつはもちろんな
俺にいわせりゃ仲間だ相棒だずっともだうるせーのはウサんくさいだけに聞こえるが
でも「そんなの本当の友達じゃない」とか言う気にはならねえ
いくらでもあるだろ、ダチの形なんて
今まで色々な奴らの過去や素性が判明してきて最後は班長「天照一期」。
班長が女だってことは早々にわかっていたんだがハカセかよ。気を抜いていたわ。
確かに言われてみると、度々過去の回想で登場するツナ、ロッコ、ハカセのイベントCGを見ると髪型そのままやんけ。
結局ルートがあったヒロイン以外の主要人物はほぼ全員10年前に因果関係のある奴だっ
ハカセが正宗に真相を告げる事なく逝ってしまうのが悔やまれる。
ちょっと残念なのはもう少し溜めてほしかったけど。もしかしてあいつはハカセなのか?って
プレイヤーに感づかせてから確証を得られるのが早すぎた。そういう意味では虎鉄ルートの匂わせかたの方が好き。
まあ、もっとも俺以外は登場してすぐハカセじゃんって気づいた奴が多いのかもしれないが。
それにしても鴉君は便利な奴なんやな。
班長の正体明かしの後にミカサ会長を持ってくるのは少しかわいそうなんじゃ。
賢者の石の部分でのインパクトはあったけど線香花火のようにすぐ終わってしまった。
言ってしまえば雷の方がまだいい終わり方だった気がする。いいキャラだったのに会長。
学校での戦闘はかなり熱かった。でもツナと正宗のバトルが残っているからラストバトルではないことがわかってるのにそれでも最高に熱い。
先生の終わり方も少し残念だったな。あまりよく分かってないし。セイレンの話詳しくみたい。
正宗「俺が努力してないってのは暴論だぜ」
ツナはこういうちょっと悪い顔のほうがかっこいいな。
これまた俺の大好きな展開からの、物語の舞台を日本に設定した理由。
戦後70年の2015年にこのタイトルをリリースした理由とか色々感じるものがあった。
「敗北を受け入れろ」そして次は勝てというのが一番言いたいことだったのかな。
色々あったけどこういうハッピーエンドもいいよね。
最後まで危惧していたのは正宗が「無軸」を完成させるだけの駒として作られた存在みたいな感じだったら足元から崩れていく自信はあったが無くてよかった。
まとめ
戦闘シーンが熱いので熱いアドベンチャーゲームが好きなら気に入るかも。
最強主人公が好きな人にもおすすめできる。
で、クリアした余韻に浸りながら色々調べていたら!
なんと!
スピンオフ「クロガネ回姫譚 一期一会」というハカセメインぽいタイトルが!PS Storeで販売中とのことじゃないか。買うしかないやつやん。
ついでに麻雀ゲーム「クロガネ回姫雀」も買うことになると思う。