「ウルフェンシュタイン」シリーズのスピンオフでVR専用タイトル。
確かに世界観は「ウルフェンシュタイン」なのだが、どうもナチスに敵対した際のおぞましさが感じられず雰囲気として物足りない。
本作ではナチスの兵器を鹵獲してハック、整備し、その兵器を自ら搭乗してミッションをこなしていく。
ミッション数は全部で4つ。価格が2,980円ということとVR専用タイトルということもありボリュームは少なめ。
搭乗する兵器は3種類。犬型、ドローン、人型。それぞれで1つずつミッションをこなした後ラストミッションは3種を切り替えながらプレイする。
なお、操作デバイスとしてPS Moveモーションコントローラーに対応。
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モーションコントローラー2つ所持しているが、今回はDUALSHOCK4でプレイした。
DUALSHOCK4でプレイするとモーションセンサーで感知して腕が動くが、手錠にはめられたかのように左右一緒に動く。
操縦インターフェースは3種とも共通。
通常武器は銃器で装備済み。エイムして射撃する。
画像の1が兵器ごとに搭載されている特殊兵装。攻撃だったりステルス迷彩だったりシールドだったりする。
画像の2がライフ回復。武器をライフ回復に合わせてトリガーを引いている間だけライフが回復する。
自動回復がないので敵を倒して隠れながら回復や、一掃してから回復することになる。
操縦インターフェースについてはあまり不満はなかった。コックピットの雰囲気も悪くなかったし。
本作で不満だったのは戦闘以外の整備の部分。
プレイヤーが扮するパイロットは、ストーリー上使い捨てのパイロットのような扱いで
粗末に扱われているせいか兵器の整備も自分でしなければならない。
整備を行う際はまず整備が必要な箇所を特定する必要がある。
画像は人型兵器だが、この兵器の一部分で光が点滅しておりそれを目印に整備箇所を探す。
整備する際はレバーを使って上下左右に兵器を移動させながら光を探すことになる。
これは比較的すぐ見つかるのでここまではいい。
次に実際に整備をするわけだがこれが辛い。
まず、前提として結構離れた場所に整備用品が置かれているのでプレイヤーの可動領域が結構求められる。
上下左右に十分なスペースを確保した上でプレイすることをオススメする。
次に何故か、パイロットは椅子に吊るされた状態になっていてかなり高所での作業になる。
整備用品をうっかり離して下に落としてしまうと下に落ちきってリスポーンするまで待たなければならない。
なんでこんなところで作業をさせるのだろうか。
結果、緻密な作業を体を左右に動かしながら操作しなければならず非常にストレスが溜まった。
(モーションコントローラーだと少しはましだったのかもしれない)
整備以外にも拠点パートではいくつか作業を求められる事があるが同様に不満に感じた。
低価格でリリースされた作品ということで、挑戦的な側面もあると思うけどもう一歩な作品だった。