最近はアニメ関連作品のゲームをプレイする前の事前知識としてアニメを見ておいたほうがいいなと思った時に見ることが多く、最近だと「キャプテン・アース」と「ご注文はうさぎですか?」。少し前だと「トータル・イクリプス」などがそれに当たる。
今回の「GUNGRAVE」も切っ掛けとしては「GUNGRAVE VR」の発表がPlayStation Press Conferenceでなされた時から事前に見とかないとと思っていた。
ただそれだけではなく、カンファレンス以前よりアニメを紹介してくれている有識者の友人が他の人に勧めていたのを耳にしていたのも大きい。
自分向けにお勧めされていたわけではないのだが記憶に残っていて「GUNGRAVE VR」の発表を伝えると、すごく嬉しそうにしていてアニメの魅力を語りだしたのでこれはVRをプレイする前には見ないとなとその当時は思ったことを覚えている。
そして、12月に入り「GUNGRAVE VR」の配信が12/14と聞いたときには正直早いなと思うと同時に見ていなかったアニメの視聴をする時だと決心した。
で、少し配信開始からは遅れてしまったが見終わったので振り返りながら。
まず、1話が話の構成としては中盤以降の内容で、2話から時間軸が過去に戻り放送が進むにつれて1話の内容に近づいていく。
伏線がばらまかれるので回収されるまでに色々と想像を膨らませることができ、且つ伏線回収時の幸福度が高いので好きな構成かもしれない。
ここで印象に残っていたのはブランドンが血液を入れ替えていること、ブランドンが喋らないこと。ハリー・マクドゥエル(名前だけ)。とミカ(名前はこの時点ではわからん)。
2話で、相変わらずブランドンが喋らないので喋らないキャラなんだろうな。と印象付いたところに3話で普通に喋り出すので喋れんのかい!と突っ込んでいた。
物語が進むまではブランドンはずっと自分の事を自分で決められず他人に流されるような男だと感じていたので、
ハリーとブランドンのゴールが同じうちは安心して見ていられるんだけど物語中盤でハリーとブランドンの思いにずれが出始めて非常に辛くなってきた。
それはブランドンが不幸になることが目に見えて明らかだったから。
でも、そもそも認識が違ってブランドンはハリーについていくことを自分で決断していたということなんだね。
だからこそマリアの件だってそうだしビッグダディへの信仰だってそうだった。
これが九頭文治が言うアニキの中にある筋ってやつだろう。
ハリーの目指す所がビッグダディのミレニオンと同じところにあると思っていたから迷い無くミレニオンの為に、ビッグダディの為に動いていたんだと思う。
(後にハリーがしていたことをブランドンが知っていたと明らかになるが、あれが全てのことではなくランディの一件付近の事だと思っているので)
それで14話サブタイトル「DIE」でビッグダディの後継者指名後、ハリーがビッグダディとブランドンの会話を盗聴するシーンでブランドンが銃を抜くシーンがあった。
この話中では明確に描かれないが、その時はハリーを裏切ったビッグダディをブランドンが始末した物だと思っていた。
だからこそハリーが喜んで部屋を出ていったのだと思ったしサブタイトルの回収だと。
油断してるとこに来るもう一つの銃弾が。
ここでハリーへの評価は急落。ベア・ウォーケンの評価もこれから急落していく。
ベア・ウォーケンすごい好きなキャラだったし残念だ。
14話で深い悲しみを背負った状態で続きを見ていたが、16話で頂点に達して涙。
ビッグダディがブランドンに対峙した時にかけた言葉に耐えきれず。
ビッグダディとブランドンとマリアが好きすぎるね。
でも正直、普通でつまらんと言われるかもしれんがマリアはブランドンと一緒になってほしかったんだ。
ビッグダディがマリアに持たせたケースを最終的にはミカに持たせてトキオカに渡すことになるんだが、
もう少し持ち運びやすいものじゃだめだったんだろうか。トキオカが見てわかるものであればなんでもよかったんじゃないかと思ってしまうのだが。
ミカが徒歩で持ち歩くことなんか想定していなかっただけかもしれないが。
以後ビヨンド・ザ・グレイヴとミレニオンとの抗争に発展していくわけだが、特にミレニオン四天王との戦いはめちゃくちゃアクションゲームっぽかったね。
グレイヴが銀髪で二丁拳銃ということもあってか「デビルメイクライ」を思い出していた。
本編中のBGMは総じてかっこいいんだけど唯一ボブ戦のBGMだけはなんだこれってなってしまった。ほわわわわほわわわんみたいなやつ。
この辺からリーがどんどんギャグキャラに思えてきたが、決め手がグレイヴ戦のときの「よくもです!よくもです」あれは反則でしょう笑うわ。
リーみたいなキャラは開眼して本気出す定番の展開を期待していたがそういう開眼じゃないんだ...
ベアは最後まで期待に応えてくれんかった。俺も子供を持てば理解できるようになるのだろうか。
物語終盤でのザッピングによる各キャラ視点のシーンは非常によかった。各々考えが違うのも相まって。
24話。出だしからラグナ・グロッグの「この私がトキオカよりも劣っているというのかぁぁぁぁ」最高
本編中でも屈指のシーンがこれとは別にあってブランドンとミカが背中合わせで座ってるシーンで、ブランドンが弾を込める際に少し前かがみになったらミカは寄りかかっているので当然少しのけぞるような感じになるんだけどこの繰り返しの部分がすごい好き。
ブランドンがだんだん人間らしい顔つきになってきたのも相まってかなり良い。
ブンジの相棒(ネコ)は終盤のブンジよりおいしいとこ持っていってる気が...
最後ハリーと対面しているときはしっかりブランドンの口から何を思っての行動だったのか説明してから終わってくれと願っていたけどちゃんと説明されてよかった。
ここで無口キャラ発揮されて「最後までお前は変わんねえな」とか言ってハリーが倒れてブランドンも倒れて行間を読んでくれENDだったら非常に困っていた。
俺はマリアと違って喋ってくれないとブランドンの声聞こえないから!
総じて魅力的なキャラクターが多かったのと名言が多かった作品かな。間違いなく人にお勧めできる作品。
この作品を教えてくれて本当にありがとうという気持ち。
内藤作品を「血界戦線」から見始めて「GUNGRAVE」にきたので次は「トライガン」も!と言われている。完全に時代を逆行している。
視聴し終わったタイミングで「GUNGRAVE VR」も即購入したので熱があるうちにやってみよう。